男女共同参画推進室

あいさつ

群馬大学長 平塚 浩士

平塚学長 強靭でしなやかな日本を構築するには、男性だけではなく女性や外国人など多様な人々から構成される社会を実現することが不可欠です。現在、我が国では男女共同参画社会の実現に向けて様々な取組が行われていますが、国立大学法人に対しても、男女共同参画推進のポジティブアクションプランとして、平成27年度末までに女性研究者の比率17%を目標とし、達成することが要請されています。さらに、政府は社会のあらゆる分野における指導的立場の女性比率を平成32年(2020年)までに、30%程度とすることを働きかけています。

群馬大学では、平成19年に医学部附属病院の院内保育園として昭和キャンパスにおいて「ゆめのこ保育園」を開園し、病院の教職員や大学院生の子育て支援を行っています。また医療人能力開発センターを中心に出産、育児で第一線を離れた女性医師の復帰を支援する取組みを行ってきました。一方、荒牧や桐生キャンパスにおける具体的な取組みとして大きな進展が見られませんでした。

このような背景の中、本学では平成25年に高田前学長のリーダーシップのもと男女共同参画社会の実現に向けて、『国立大学法人群馬大学男女共同参画推進基本計画』を策定し、『男女共同参画推進室』を設置しました。さらに、女性研究者の出産や育児、介護などのライフイベントを支援して男女共同参画社会の実現を目指す文部科学省の「女性研究者研究活動支援事業(一般型)」に事業期間を3年間とする「繭玉(まゆだま)プラン」を提案したところ採択され、直ちにプランの実行に着手しました。このプランでは、各キャンパスで女性研究者が直面している諸課題を捉え、キャンパス独自の特徴を活かしつつ、女性研究者が安心して仕事を継続し、活躍できる支援組織を構築すること。さらに女性研究者の地域ネットワークを拡充して地位向上を目指すことが謳われています。

事業の本格的開始後1年半余りが過ぎようとしていますが、男女共同参画推進室はライフイベント中の女性研究者に対する研究支援人材の提供、生活支援相談や研究の発展を促す様々なセミナーを開催するなど、確実に役割を果たし、存在感が大きくなっています。また、これまでの取組により、本学の女性研究者の比率は、14%(平成24年度)から16%(平成26年度末)へと増加しています。今後は、男女共同参画推進室の活動をさらに拡充し、女性研究者の増加だけではなく、女性研究者が持てる能力を発揮して益々社会に貢献して頂くことを期待したいと思います。

この事業は今年度で終了する予定ですが、男女共同参画推進は大学にとってもたいへん重要な取組ですので、文部科学省の支援終了後も大学の優先事業の一つとして継続して行く必要があります。将来は地域自治体や他大学等とも連携して取組みを強化し、支援対象を拡大して行くことを希望します。