ロールモデル

大学教育・学生支援機構 結城 恵 教授

人と出会い・人から学び・人とともに創造する

Megumi Yuki

結城 恵 教授

教育基盤センター 教育社会学・エスノグラフィ/多文化共生教育・研究プロジェクト推進室

Profile

イリノイ大学教育学部卒業/東京大学教育学研究科修士課程修了/東京大学教育学研究科博士課程修了/博士(教育学)取得/群馬大学教育学部専任講師・助教授・准教授・教授/現職/東京大学教育学部・大学院教育学研究科客員教授/多文化共生教育・研究プロジェクト推進室


Q1.自分の研究を一言で紹介するならば?

A1.ひとりひとりのちがいを活かす環境整備に関する研究。人の間にある「ちがい」がなぜどのように「ある」「ない」と定義されるのか、その背景にはどのような文化的・社会的・生態的要因があるのかを社会学的に分析・解釈しています。知見を地域に還元することをモットーに、人の間にあるちがいを活かす環境整備のあり方を模索しています。

Q2.研究の一番の魅力は?

A2.調査研究では、納得できる調査設計ができて収集したデータが、まるで生き物であるかのようにその奥にある目に見えない構造や理論へと導いてくれること。教育研究では、実践に関わっている地域関係者・学生・行政関係者・教職員の表情が活き活きと変わり、志がひとつになる瞬間を体感できること。

Q3.研究職をめざしたきっかけは?

A3.お世話になった教授が、就職していた自分にわざわざ連絡をくださり、「あなたがやりたい方法論が、ようやく日本で紹介されることになった」といって大学に呼び戻して下さったこと。潜りで入れてくださった、アメリカからの客員教授のそのご講義に、「ようやくやりたい方法論に出会えた」と涙が止まらなかったことを覚えています。

Q4.研究者でよかったと思うことは?

A4.あたりまえをあたりまえと考えない自由が与えられていること。時間や空間に縛られないで考え続ける時間が与えられていること。人と出会い・人から学び・人とともに創造する場が与えられていること。

Q5.研究とプライベートの両立で工夫していることは?

A5.家族と過ごす時間と家族とのコミュニケーションの質を高めること。出張も多く、帰宅も遅い、多忙を極めている日々を過ごしていた時に、家族との時間の「量」は気にしなくていいから「質」を大切にせよと、アドバイスをくれた夫に今でも感謝。

Q6.人生を変えた一冊もしくは私の著書(著書名)は?

A6. 『幼稚園で子どもはどう育つか-集団教育のエスノグラフィ-』(1998年。有信堂高文社)
 自分の博士論文を上梓したもの。大学院時代の思い出、出産前後の家族の思い出が詰まっています。表紙と裏表紙は当時1歳の娘が書いた絵。

Q7.研究の必須アイテムは?

A7.4 色ボールペンとハードカバーのリングノート。カメラとIC レコーダー。フィールドワーカーとして常に持っています。

Q8.趣味は何ですか?

A8.家族・学生・地域(ぐんま!)・スタッフ。朝も晩も夢の中でもいつも大切な人や地域のことをつい考え、次はどんなプロジェクトを企画しようかと考えています。もはやそれは、「趣味」の世界だと、いま気がつきました。

わたしのキャリアパスとライフイベント
My Career Path & Life Events

大学卒業

就職

結婚

大学院進学

博士課程3年

出産

育児のため博士論文の提出を1年遅らせ、博士課程4年で博士号取得

群馬大学着任

現在

お気に入りのPHOTO

『東京大学学位授与式にて。恩師の天野郁夫学部長(当時。写真左端)と1歳半の娘・夫・両親(2階席のどこか)が見守るなか、吉川弘之総長(当時)から院生を代表して学位記をいただきました。この5日後に、群馬大学に講師として着任しました。その後の群馬での学びと出会いがどんなに大きなものになるのか想像もつかなかった当時の自分に微笑みかけたくなります。』